南九州市で住宅を新築!受けられる補助金は何がある?国と市独自の制度を解説

マイホームの新築を考えたとき、多くの人にとって課題になるのが「予算」です。理想の家にしたいと思う一方、希望を詰め込めばつめこむほどかさむ費用に、頭を抱える人も少なくありません。

「予算があと100万円あったら…」と悩んでいませんか?もしかしたら、補助金が解決してくれるかもしれません。

この記事では南九州市に家を新築する予定の人に向けて、いまから申請できる補助金情報をまとめました。国庫から支給されるものと、南九州市独自のものとをそれぞれまとめています。

補助金を受けられる条件をよく確認し、お得にマイホームを建てるヒントにしてください。

新築の補助金とは

そもそも補助金は、何かしらの目的達成のために支給されるお金を指します。新築住宅の取得に給付される補助金にも、目的があります。

国あるいは地方自治体が実施している補助金のうち、金額が高いのは「こどもエコすまい支援事業」「ZEH補助金」です。いずれも条件を満たせば100万円ほどの補助金が受けられます。

こどもエコすまい支援事業もZEH補助金も、省エネ性能の高い次世代型住宅を建てた人に支給されます。住宅の省エネ化は地球温暖化にもかかわる重要な問題で、補助金を出してでも普及したいという政府の思惑があるためです。

また南九州市では市内への移住・定住促進を目的とし、独自の補助金を用意しています。

新築住宅の補助金は誰もが受けられるわけではなく、条件を満たした人だけが受給できる点を押さえましょう。

南九州市に新築建築で申請できる【国の】補助金

はじめに全国を対象に実施されている、国の補助金を解説します。南九州市に家を建てる人も、条件を満たせばもちろん申請できます。

申請手続きは施工業者が代行する点、また申請にはスケジュールがある点に注意しましょう。

こどもエコすまい支援事業

「こどもエコすまい支援事業」は2022年11月8日以降に着手した新築住宅が対象となる補助金です。子育て世帯・若者夫婦世帯の住宅取得やリフォームを支援する目的で始まりました。

前身は「こどもみらい住宅支援事業」といい、ほぼ同じ内容の制度でした。しかし国の想定を上回るスピードで申請が続き、予定を前倒しして終了した経緯があります。

「こどもエコすまい支援事業」は2023年3月下旬から申請がはじまり、予算上限に達した時点で受付終了となります。最終受付は2023年12月31日です。前回より予算は上積みされていますが、申し込みペースには注意してください。

◎ こどもエコすまい支援事業の概要

対象者申請時、以下のいずれかの条件に該当する世帯
・子育て世帯:18歳未満の子供がいる
・若者夫婦世帯:申請時にどちらかが39歳以下
補助金額新築住宅:最大100万円
リフォーム:最大60万円
申し込み方法施工会社が申し込み手続きを代行
対象住宅・延床面積50平米以下の住宅
・ZEH、Nearly ZEH、ZEH Ready、ZEH OrientedなどZEH仕様の住宅
・令和4年10月1日以降に認定申請をした認定長期優良住宅、認定低炭素建築物、性能向上計画認定住宅

こどもエコすまい支援事業は、ZEHなどの高性能住宅が対象です。認定を受けていないと対象になりません。詳しくは施工会社にご相談ください。

また申請手続きは施工会社が代行します。申請手数料が別途必要となる場合もあります。

公式サイト:こどもエコすまい支援事業(国土交通省)

ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)補助金

一般的に「ZEH補助金」と呼ばれる支援制度です。国が定める住宅の省エネ基準の20%以上、かつ創エネ(エネルギーの自家創出)などにより住宅の一次エネルギー収支が実質ゼロ以下になる住宅(ZEH)を建てたときに受けられます。

ZEHには基本となるZEHのほか、性能を高めた「ZEH+」「次世代ZEH+」があり、仕様により受けられる補助金額がかわります。

ZEH補助金は1年ごとに厳格なスケジュールに沿って進められています。期限内の申請・着工・竣工・完了報告が必要なため、施工会社によく相談し手続きを進めましょう。

◎ ZEH補助金の概要

対象者ZEH認定を受けたビルダー・プランナー(ハウスメーカー・工務店)でZEHに該当する住宅を新築した人
補助金額ZEH:最大55万円+α
ZEH+:最大100万円+α
次世代ZEH+:最大112万円+α
申し込み方法施工会社が申し込み手続きを代行

公式サイト:令和5年度 経済産業省及び環境省による戸建ZEH補助事業(一般社団法人 環境共創イニシアチブ)

地域型住宅グリーン化事業

「地域型住宅グリーン化事業」は、地域の工務店や建材事業者支援も兼ねる補助金です。国土交通省が実施しており、省エネ性能や耐久性に優れた住宅を地域資源を活用して建てた人に支給されます。

◎ 地域型住宅グリーン化事業の概要

対象者グループ登録された地域の工務店で条件に合致する新築住宅を建てた人
・長寿命型(認定長期優良住宅)
・ゼロ・エネルギー住宅型(NearlyZEH、ZEH Orientedを含む)
・高度省エネ型(認定低炭素住宅)
補助金額長寿命型:最大140万円+α
ゼロ・エネルギー住宅型:最大150万円+α
高度省エネ型:最大90万円+α
申し込み方法施工会社が申し込み手続きを代行

さらに補助金が加算される条件もあります。

  • 地域材や伝統技術を活用:上限20万円の加算
  • 三世代同居:上限30万円の加算
  • 若者・子育て世帯:上限30万円の加算
  • バリアフリー対応:上限30万円の加算

公式サイト:地域型住宅グリーン化事業

LCCM住宅整備推進事業

「LCCM住宅整備推進事業」は政府が目指す新しい住宅のかたちに沿った低炭素住宅を対象とする補助金です。新築から改修、解体、再利用までの家のライフサイクルで二酸化炭素をできるだけ排出しない住宅に支給されます。

◎ LCCM住宅整備推進事業の概要

対象者以下の条件に合致する新築住宅を建てた人
・ZEH要件
・一次エネルギー消費量が省エネ基準値比で25%削減(再生可能エネルギーを除く)
・ライフサイクル全体のCO2排出量が0以下
補助金額最大140万円/戸
申し込み方法施工会社が申し込み手続きを代行

公式サイト:LCCM住宅整備推進事業実施支援室

南九州市に住む人が申請できる独自財源の補助金

南九州市は移住・定住や市民の住環境改善のために、独自の補助金を用意しています。南九州市に家を建てる人は要チェックの補助金をまとめました。

南九州市マイホーム取得支援補助金

「南九州市マイホーム取得支援補助金」は、南九州市への移住・定住を促進する目的で設置された市独自の補助金です。

令和5年(2023年)4月1日以降に新しく所有権保存登記・所有権移転登記を完了した住宅が対象で、登記から1年以内の申請が必要です。

◎ 南九州市マイホーム取得支援補助金の概要

対象者以下の条件に合致する新築住宅を建てた人
・令和5年4月1日以降に新しく所有権保存登記等を完了した住宅の持ち主
・市内に定住する意思がある
・自治会へ加入すること
補助金額基本の補助金額と加算額の2段構成です。
<基本の補助金>
・新築(建売含む):500,000円
・中古住宅:500,000円(購入金額200万円以上)
<加算補助金>
市内の建築業者が施工:200,000円(新築のみ)
子育て世帯:100,000円(新築・中古ともに)
市指定の土地:土地売買契約代金の1割(新築のみ)
申し込み方法施工会社が申し込み手続きを代行

この補助金は新築・中古いずれかの住宅を新しく購入した人が対象です。すでに持ち家がある人は対象になりません。また補助金交付後5年以内に転居した場合は、補助金の返還が必要です。

公式サイト:マイホーム取得支援補助金(南九州市)

<h3>住み替え住宅リフォーム補助金

「住み替え住宅リフォーム補助金」は市内建築業者を利用してリフォームを行う人に支給される補助金です。定住の促進や市内業者の支援、さらに住宅性能向上による住みやすさアップも目的です。

施工業者との工事請負契約日から着工までのあいだに申請しなければなりません。詳しくは施工会社にご相談下さい。

◎ 住み替え住宅リフォーム補助金の概要

対象者以下の条件に合致する新築住宅を建てた人
・工事費用200万円以上
・現に居住する住宅のリフォームではない
・外壁補修や雨漏り修繕など、住宅の機能・性能向上に関する工事である
補助金額500,000円
※ 子育て世帯は100,000円を加算

住宅性能の向上を目指す工事が対象ですが、太陽光発電設備・蓄電池の設置や駐車場・車庫等の整備などは対象外です。

「フラット35」住宅金融支援機構の金利引き下げ支援

補助金ではなく、住宅ローン金利の引き下げという支援もあります。

南九州市は、市民 の「フラット35」(地域連携型)の住宅ローン利用時に、一定期間金利を引き下げるよう住宅金融支援機構と提携しています。

金利引き下げ期間当初5年間
金利引き下げ幅借入金利から▲0.25%/年

詳しくは金融機関窓口でご相談ください。

公式サイト:【フラット35】住宅金融支援機構との連携(南九州市)

南九州市の結婚支援事業

住宅取得のきっかけになりやすい「結婚」も、南九州市は市をあげて支援しています。新婚夫婦の住宅に関する出費をサポートする制度を紹介します。

結婚新生活支援補助金

何かと出費がかさむ新婚世帯を支援するための補助金が「結婚新生活支援補助金」です。住宅取得・賃借、引っ越し、リフォームなどの一部を補助してもらえます。

◎ 結婚新生活支援補助金の概要

対象者条件のおもなものは以下です
・婚姻届提出時点で、夫婦とも満39歳以下
・夫婦の所得合計が500万円未満
・南九州市に5年以上定住する意思がある
・市税の滞納がない
対象費用・住宅の購入費
・リフォーム費
・賃料、共益費(1年分)
・敷金、礼金、保証金など
・仲介手数料
補助金額必要費用の合算に相当する額
<年齢要件>
・夫婦ともに満29歳以下(婚姻時):上限60万円
・夫婦いずれか満30歳以上39歳以下(婚姻時):上限30万円

南九州市での新築マイホームなら木のんホームにお任せください

自然が豊かで住みやすいと評判の南九州市は、子育て世帯から人気があります。「伸び伸びと子育てしたい」「子どもを大自然の中で育てたい」と願うファミリーには、ぴったりの町です。

南九州市にマイホームを建てて定住したいと考える人が大勢いるのも納得の、良い住環境が手に入ります。

一方で、安心して住み続けるためには住宅の安全性や性能も妥協できません。南九州ならではの災害や台風に備え、どんなときも家族を守ってくれる家を建てるなら、風土を知り尽くした地元工務店への依頼がおすすめです。

木のんホームは鹿児島で数多くの注文住宅を手掛けてきました。設計は一軒一軒、アトリエ建築家が手掛けます。プロならではの視点と工夫が随所にちりばめられたおしゃれな家、そして強度と安全性に不安の残らない家をご提案します。

まずは木のんホームが開催する「賢い家づくり相談会」にお越しください。南九州市で大満足の家を建てる秘訣を、来てくださった方だけにこっそりお伝えします。

まとめ

新築住宅の補助金は「国」「自治体」それぞれが実施しています。なかには併用できないものや条件が厳しいものもあるため、事前に施工会社に相談するのがベストです。

建築資材の値上がり、人件費の高騰などを要因に住宅の建築費用は年々高くなっています。補助金を上手に活用すれば、本来の予算以上の充実した家が手に入るかもしれません。補助金の情報は年度ごとに改訂されるため、定期的にチェックして最新情報をキャッチアップしていきましょう。

木のんホームでも補助金をはじめ、住宅取得に関するお金の相談をお受けしています。一生に一度の買い物を少しでもお得にするために、ぜひプロにご相談ください。

この記事を書いた人

admin2021