マイホームの取得は、多くの人にとって「一生で一番高い買い物」です。
さらに昨今は、資材費や人件費の高騰で住宅価格も上がり続けています。自己負担を少しでも軽減するため、補助金を積極的に活用しましょう。
補助金は国が用意するものと、地方自治体が独自に設置しているものとがあります。
今回は国と指宿市の補助金を、徹底的に解説しました。申請に必要な要件や金額を確認し、お得な家づくりを実現しましょう。
新築の補助金とは
国や自治体が、新築住宅の取得に補助金を用意する理由は2つあります。いずれも環境問題に要因があります。
まず、住宅取得の補助金がある理由を知っておきましょう。
地球温暖化対策のため
政府は地球温暖化対策の一環として、補助金を用意し省エネ住宅の建築を推進しています。
2023年7月27日(米・ニューヨーク時間)、国連のグテーレス事務総長は「地球沸騰化の時代が到来した」と発言し注目を集めました。
「温暖化」の段階は過ぎ、沸騰に値するほど危機的な状況になっていることへの警鐘です。
地球温暖化を食い止めるため、世界中でさまざまな対策がとられています。日本も例外ではなく、2050年のカーボンニュートラルと、その前段階として2030年度に温室効果ガスを46%排出削減(2013年度比)の目標を掲げました。
温暖化対策には、エネルギー消費と二酸化炭素排出量の抑制が欠かせません。一般住宅が排出する二酸化炭素は、日本全体の排出量の16%を占めます。
決して無視できない数値である住宅からの二酸化炭素排出を減らすことは、政府が喫緊に解決したい課題です。
そのために補助金を用意し、少ないエネルギーでランニングできる省エネ住宅の普及を目指しています。
長持ちする住宅を増やすため
住宅はいずれ寿命がきて、建て替えや解体しなければなりません。ただし建て替えやリフォームは、環境に少なからず悪影響を与えます。廃棄物処理の問題も無視できません。
頻繁に建て替え・リフォームをしなければならない短寿命住宅が多いと、どうなるでしょうか。地球環境は悪化する一方です。
そこで政府は、長持ちする住宅の普及も促進しています。「長期優良住宅」と呼ばれる高性能住宅は、従来の住宅より品質が長く保たれ、長期間にわたって住み続けることができます。
住宅業界全体も、スクラップアンドビルドからの脱却と住宅の長寿命化の工夫を進めています。
指宿市に新築建築で申請できる【国の】補助金
マイホームの新築では、まず国が用意している補助金の利用から検討しましょう。
国庫支出の補助金のほうが自治体のものより金額が大きく、住宅建築に必要な費用負担を大きく軽減できるためです。
国の補助金を4つ、紹介します。それぞれ申請要件もまとめていますので、参考にしてください。
こどもエコすまい支援事業
「こどもエコすまい支援事業」は子育て世帯・若者世帯の高性能住宅取得を支援する補助金です。
年度ごとに予算決定と申請受付、交付が行われます。年間の予算上限が決められており、申請が予算に達した時点で年度途中でも受付締切となります。
こどもエコすまい支援事業の前身は「こどもみらい住宅支援事業」といいました。補助金の内容は、ほぼ同じです。
ただし人気が高く、国の想定より前倒しして支援が終了しました。
こどもエコすまい支援事業の予算は、こどもみらい住宅支援事業より上積みされています。ただし高性能住宅でなければならないなど、申請要件が厳しくなっています。
◎ こどもエコすまい支援事業の概要
対象者 | 申請時、以下のいずれかの条件に該当する世帯 ・子育て世帯:18歳未満の子供がいる ・若者夫婦世帯:申請時にどちらかが39歳以下 |
補助金額 | 新築住宅:最大100万円 リフォーム:最大60万円 |
申し込み方法 | 施工会社が申し込み手続きを代行 |
対象住宅 | ・延床面積50平米以下の住宅 ・ZEH(※)仕様の住宅(ZEH、Nearly ZEH、ZEH Ready、ZEH Orientedなど) ・令和4年10月1日以降に認定申請をした認定長期優良住宅、認定低炭素建築物、性能向上計画認定住宅 |
ZEHとは「ネット・ゼロ・エネルギーハウス」の略で、政府が認定する省エネ基準を満たす高性能住宅です。この認定を受けていない住宅は、補助金の対象になりません。詳しくは施工会社にご相談ください。
また申請手続きは施工会社が代行します。申請手数料が別途必要となる場合もあります。
公式サイト:こどもエコすまい支援事業(国土交通省)
ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)補助金
「ZEH補助金」と呼ばれる支援制度です。世帯の年齢や構成は問われず、省エネ基準を満たす住宅(ZEH)を建てた場合に申請できます。
ZEHは、住宅の一次エネルギー収支が実質ゼロ以下になる住宅です。ZEHを基本とし、性能を高めた「ZEH+」「次世代ZEH+」など、さまざまなタイプがあります。
ZEHの仕様により、受けられる補助金額も変わります。
ZEH補助金は毎年、スケジュールに沿って手続き(申請・着工・竣工・完了報告)をしなければなりません。住宅を建てる際にZEH補助金を希望する旨、施工会社に明確に伝えましょう。
◎ ZEH補助金の概要
対象者 | ZEH認定を受けたビルダー・プランナー(ハウスメーカー・工務店)でZEHに該当する住宅を新築した人 |
補助金額 | ZEH:最大55万円+α ZEH+:最大100万円+α 次世代ZEH+:最大112万円+α |
申し込み方法 | 施工会社が申し込み手続きを代行 |
公式サイト:令和5年度 経済産業省及び環境省による戸建ZEH補助事業(一般社団法人 環境共創イニシアチブ)
地域型住宅グリーン化事業
「地域型住宅グリーン化事業」は、地域の工務店や建材事業者の活性化を目的とする補助金です。
地域ごとに木造住宅の関連事業者がグループをつくり、高性能住宅の建築や世帯の同居などを支援します。
補助金を受けるためには、地域の工務店で・地域の資源を活用して家を建てる必要があります。
◎ 地域型住宅グリーン化事業の概要
対象者 | グループ登録された地域の工務店で条件に合致する新築住宅を建てた人 ・長寿命型(認定長期優良住宅) ・ゼロ・エネルギー住宅型(NearlyZEH、ZEH Orientedを含む) ・高度省エネ型(認定低炭素住宅) |
補助金額 | 長寿命型:最大140万円+α ゼロ・エネルギー住宅型:最大150万円+α 高度省エネ型:最大90万円+α |
申し込み方法 | 施工会社が申し込み手続きを代行 |
条件を満たすと、補助金の加算も受けられます。
- 地域材や伝統技術を活用:上限20万円
- 三世代同居:上限30万円
- 若者・子育て世帯:上限30万円
- バリアフリー対応:上限30万円
公式サイト:地域型住宅グリーン化事業
LCCM住宅整備推進事業
「LCCM住宅整備推進事業」は低炭素住宅の普及のため、用意されている補助金です。
LCCMとは「ライフ・サイクル・カーボン・マイナス」の頭文字を組み合わせています。住宅の建設からランニング、解体にいたるまでのすべてのプロセスで、限りなく二酸化炭素の排出をゼロに近付ける住宅です。
太陽光発電などの再生可能エネルギーも利用します。
◎ LCCM住宅整備推進事業の概要
対象者 | 以下の条件に合致する新築住宅を建てた人 ・ZEH要件 ・一次エネルギー消費量が省エネ基準値比で25%削減(再生可能エネルギーを除く) ・ライフサイクル全体のCO2排出量が0以下 |
補助金額 | 最大140万円/戸 |
申し込み方法 | 施工会社が申し込み手続きを代行 |
公式サイト:LCCM住宅整備推進事業実施支援室
指宿市の新築取得で申請できる【地方自治体の】補助金
指宿市が独自に用意する、新築住宅取得関連補助金を紹介します。
指宿市は市内への転入・定住促進を目的とした補助金を用意しています。
定住促進助成金
2020年から始まった「定住促進助成金」は、2023年度末まで期限が延長されました。
条件を満たす市外からの転入者に対し、100万円(80万円)の補助金を支援します。条件は以下のとおりです。
◎ 定住促進助成金の概要
対象者 | ・定住目的の転入者 ・過去に指宿市に住民登録されたことがない ・市内に床面積50平方メートル以上の住宅を新築・購入した人 |
補助金額 | 50歳以下の人:新築100万円/中古50~80万円 50歳~65歳以下の人:新築50万円/中古25~40万円 |
中古住宅を購入した場合の補助金の幅は、築年数によって異なります。
詳しくは指宿市役所総務部にお問い合わせください。
公式サイト:定住促進助成金
宅地分譲事業
指宿市が分譲する土地・住宅もあります。
温泉付き一般住宅用宅地や、住宅付きの宅地などの掘り出し物件が見つかる場合もあります。
情報は定期的に更新されていますので、詳しくは指宿市に問い合わせるか以下のホームページをご覧ください。
公式サイト:宅地分譲事業
指宿市の住宅取得・増改築に関する支援
中古住宅の取得や増改築、改修などで利用できる補助金もあります。
とくに旧耐震基準で建てられた中古住宅は、できれば住み始める前に耐震診断と改修を済ませたいところです。
いつどこで起きるかわからない地震への備えに利用できる補助金を紹介します。
木造住宅の耐震診断・耐震改修に対する補助制度
築古物件を取得した場合は、指宿市の「木造住宅の耐震診断・耐震改修に対する補助制度」を利用しましょう。
耐震診断・耐震改修工事に補助金が受けられます。要件は以下のとおりです。
◎ 木造住宅の耐震診断・耐震改修に対する補助制度の概要
対象者 | ・1981年5月31日以前に建築(着工)した住宅 ・一戸建ての専用住(併用住宅) ・地上3階建てまで ・居住中である |
補助金額 | 耐震診断:上限6万円(補助率3分の2以内) 耐震改修:上限30万円(補助率100分の23以内) |
なお、耐震診断・耐震改修を実施する業者には条件があります。詳しくは指宿市役所、または以下のページでご確認ください。
公式サイト:木造住宅の耐震診断・耐震改修に対する補助制度
指宿市での新築マイホームなら木のんホームにお任せください
指宿は豊かな自然とグルメ、そして湧き出る温泉によって「住みやすい」と評判の地域です。
県内外を問わず移住する人も多く、子育て世帯からの支持もあります。
ただ鹿児島の南端という地域柄、台風をはじめとする自然災害への備えが欠かせません。家族が安心して健康に生活するためには、鹿児島特有の風土への対応も必要です。
「これから指宿にマイホームを建てたい」「指宿に定住したい」と考える人は、家を建てる施工会社がどの程度鹿児島に詳しいかをチェックしましょう。長いあいだ地域に密着し、豊富な施工実績を持つ工務店なら間違いないでしょう。
経験に裏打ちされたノウハウで、指宿で快適に暮らせる家を提案してもらえます。
指宿の家づくりなら木のんホームへ
木のんホームは鹿児島県南部で、40年以上に渡り注文住宅を施工してきた工務店です。
木のんホームの建てる家は、すべてアトリエ建築家が設計します。家族のライフスタイルを考慮し、快適性とおしゃれさを両立した「カッコよくて強い家」が得意です。
各種補助金申請の代行や土地探しからのご相談も受け付けています。
まずは木のんホームの施工事例をチェックし、世界でたった一つのマイホームを実現できそうか検討してみてください。
まとめ
住宅の新築では、考えなければならないこと・決めなければならないことが膨大にあります。間取りや設備、クロス1枚から決める最中に、補助金にまで思考を巡らせるのはとても大変なことかもしれません。
そんなときは、工務店に丸っと任せてしまいましょう。工務店は住む人が本当に幸せになれる家をつくるのが仕事です。お金を含めたどのような相談にも乗ってくれます。
木のんホームが定期的に開催する「賢い家づくり相談会」では、お金や予算をはじめ、大満足のさらにワンランク上の家を実現する情報をお伝えしています。
まずは賢い家づくり相談会にお越しください。どこにもない、木のんホームならではの情報をお伝えします。
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