南さつま市で住宅を新築!受けられる補助金は何がある?国と市独自の制度を解説

「マイホームを建てたいが、予算が厳しい」

「予算の折り合いがつかず、あきらめなければならない設備がある」

夢のマイホームにワクワクと気持ちをたかぶらせつつ、現実的な問題に日々頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。しかし、これから何十年と家族が暮らしていく家でもあります。「できれば希望はすべて叶えたい…、予算を少しくらいオーバーしても?!」

そんな悩みを持つ人の強い味方になるのが、マイホーム取得を支援する補助金です。国や地方自治体は、さまざまな目的で私たちの住宅購入をサポートしてくれます。

この記事ではマイホームを建てるともらえる補助金をまとめました。国庫から出る補助金と、南さつま市独自財源のものとを分けて紹介します。

上手に使うと“少しくらいの予算オーバー”は補助金でカバーできるかもしれません。ぜひ最後までご覧ください。

新築の補助金とは

地球温暖化が世界的な問題になっています。地球温暖化の主要因は、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスにあることはご存じの人も多いでしょう。日本も温室効果ガスの削減に数値目標を掲げ、国を上げて努力しています。

その温室効果ガスは工場やオフィス、自動車などから排出されますが、環境省によると住宅からの排出も全体の16%を占めていることがわかっています。国は、温室効果ガスの排出が少ない省エネ住宅を普及させたいと考えました。

そこで始まったのが、省エネ住宅の新しい仕様であるZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)新築に対する補助金です。

※ZEH:太陽光発電設備を使ったエネルギーの自家創出や高性能設備の導入などにより、住宅の一時エネルギー消費量を実質的にゼロ以下にできる住宅。

補助金を出して新築住宅をZEHにする人を増やし、住宅からの温室効果ガス排出量を削減することが政府の目的です。

ZEH補助金がZEH普及のために出されているように、すべての補助金には狙いがあります。住宅に関する何かしらの目的を達成するために用意されているのが住宅補助金であり、目的に合致する人だけが申請できるというわけです。

南さつま市に新築建築で申請できる【国の】補助金

新築住宅に対する補助金のうち、国庫から出ている補助金を紹介します。南さつま市に住み、家を建てた人でも条件を満たせば申請可能です。

国が実施している新築住宅に関する補助金を4つ紹介します。

こどもエコすまい支援事業

「こどもエコすまい支援事業」は2022年11月8日以降に着手した新築住宅が対象となる補助金です。子育て世帯・若者夫婦世帯の住宅取得やリフォームを支援する目的で始まりました。

前身は「こどもみらい住宅支援事業」といい、ほぼ同じ内容の制度でした。しかし国の想定を上回るスピードで申請が続き、予定を前倒しして終了した経緯があります。

「こどもエコすまい支援事業」は2023年3月下旬から申請がはじまり、予算上限に達した時点で受付終了となります。最終受付は2023年12月31日です。前回より予算は上積みされていますが、申し込みペースには注意してください。

◎ こどもエコすまい支援事業の概要

対象者申請時、以下のいずれかの条件に該当する世帯
・子育て世帯:18歳未満の子供がいる
・若者夫婦世帯:申請時にどちらかが39歳以下
補助金額新築住宅:最大100万円
リフォーム:最大60万円
申し込み方法施工会社が申し込み手続きを代行
対象住宅・延床面積50平米以下の住宅
・ZEH、Nearly ZEH、ZEH Ready、ZEH OrientedなどZEH仕様の住宅
・令和4年10月1日以降に認定申請をした認定長期優良住宅、認定低炭素建築物、性能向上計画認定住宅

こどもエコすまい支援事業は、ZEHなどの高性能住宅が対象です。認定を受けていないと対象になりません。詳しくは施工会社にご相談ください。

また申請手続きは施工会社が代行します。申請手数料が別途必要となる場合もあります。

公式サイト:こどもエコすまい支援事業(国土交通省)

ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)補助金

一般的に「ZEH補助金」と呼ばれる支援制度です。国が定める住宅の省エネ基準の20%以上、かつ創エネ(エネルギーの自家創出)などにより住宅の一次エネルギー収支が実質ゼロ以下になる住宅(ZEH)を建てたときに受けられます。

ZEHには基本となるZEHのほか、性能を高めた「ZEH+」「次世代ZEH+」があり、仕様により受けられる補助金額がかわります。

ZEH補助金は1年ごとに厳格なスケジュールに沿って進められています。期限内の申請・着工・竣工・完了報告が必要なため、施工会社によく相談し手続きを進めましょう。

◎ ZEH補助金の概要

対象者ZEH認定を受けたビルダー・プランナー(ハウスメーカー・工務店)でZEHに該当する住宅を新築した人
補助金額ZEH:最大55万円+α
ZEH+:最大100万円+α
次世代ZEH+:最大112万円+α
申し込み方法施工会社が申し込み手続きを代行

公式サイト:令和5年度 経済産業省及び環境省による戸建ZEH補助事業(一般社団法人 環境共創イニシアチブ)

地域型住宅グリーン化事業

「地域型住宅グリーン化事業」は、地域の工務店や建材事業者支援も兼ねる補助金です。国土交通省が実施しており、省エネ性能や耐久性に優れた住宅を地域資源を活用して建てた人に支給されます。

◎ 地域型住宅グリーン化事業の概要

対象者グループ登録された地域の工務店で条件に合致する新築住宅を建てた人
・長寿命型(認定長期優良住宅)
・ゼロ・エネルギー住宅型(NearlyZEH、ZEH Orientedを含む)高度省エネ型(認定低炭素住宅)
補助金額長寿命型:最大140万円+α
ゼロ・エネルギー住宅型:最大150万円+α
高度省エネ型:最大90万円+α
申し込み方法施工会社が申し込み手続きを代行

さらに補助金が加算される条件もあります。

  • 地域材や伝統技術を活用:上限20万円の加算
  • 三世代同居:上限30万円の加算
  • 若者・子育て世帯:上限30万円の加算
  • バリアフリー対応:上限30万円の加算

公式サイト:地域型住宅グリーン化事業

LCCM住宅整備推進事業

「LCCM住宅整備推進事業」は政府が目指す新しい住宅のかたちに沿った低炭素住宅を対象とする補助金です。新築から改修、解体、再利用までの家のライフサイクルで二酸化炭素をできるだけ排出しない住宅に支給されます。

◎ LCCM住宅整備推進事業の概要

対象者以下の条件に合致する新築住宅を建てた人
・ZEH要件
・一次エネルギー消費量が省エネ基準値比で25%削減(再生可能エネルギーを除く)
・ライフサイクル全体のCO2排出量が0以下
補助金額最大140万円/戸
申し込み方法施工会社が申し込み手続きを代行

公式サイト:LCCM住宅整備推進事業実施支援室

南さつま市に住む人が申請できる独自財源の補助金

南さつま市が独自でおこなっている住宅取得支援を見てみましょう。南さつま市では新築住宅の取得や既存住宅のリフォーム、また耐震改修などに補助金を用意しています。

マイホーム取得補助金制度

「マイホーム取得補助金制度」は、条件を満たす地域に住宅を構え定住する意志がある人に給付される補助金です。補助金額は加算式で上限160万円で、移住者に限らず市民でも申請できます。

適用条件が細かいため、詳しくは南さつま市のホームページでご確認ください。以下は令和5年度(2023年度)の要綱です。

◎ マイホーム取得補助金制度の概要

対象者主な条件は以下です。
・南さつま市民
・移住/指定区域に住宅取得/市内業者で施工/指定土地に住宅新築のいずれかを満たす
・南さつま市税の滞納がない
・居住地の自治会に加入し、5年以上定住
補助金額当てはまる条件ごとに加算式
・移住者:40万円
・指定区域:40万円
・市内業者利用:40万円
・指定土地:40万円
最大160万円

<備考>

  • 移住者とは「南さつま市外からの転入」「3年以上離市後の再転入」かつ、申請時に転入後3年未満である人を指します。
  • 指定区域とは、加世田校区以外の通学区域を指します。
  • 市内の業者で施工した新築住宅でも、建売は対象外です。
  • 指定土地とは、南さつま市が指定する土地です。
  • 「移住者住宅取得補助金」「住宅新築等補助金」「移住定住促進補助金」との併用はできません。

公式サイト:マイホーム取得補助金制度について(南さつま市)

南さつま市住宅リフォーム補助金

「南さつま市住宅リフォーム補助金」は既存住宅をリフォームし、快適な住環境を手に入れたい人に向けた補助金です。既存住宅を活用し、地域経済や公共サービスの活性化も狙っています。

申請したい場合は、リフォーム着工前の手続きが必要です。また予算制のため、申請数が年度の予算上限に達した時点で締切となります。

◎ 南さつま市住宅リフォーム補助金の概要

対象者主な条件は以下です。
・自己所有、自己居住用の住宅
・地域の自治会への加入
・市民税の滞納がない
・南さつま市内の登録業者が施工
・工事代金が30万円以上
・他の補助金(国・自治体)を受けていない
対象となる工事住宅の機能・性能の維持向上をはかる工事(増築含む)集落排水・公共下水道への接続又は合併浄化槽への切り替え
補助金額住宅の性能向上:30万円(工事総額の1/10)
環境対策:最大30万円(工事総額の3/10)

庭木の剪定や植栽、住宅の解体のみ、門・柵・塀の工事、車庫や倉庫の新築・増築などは対象外です。

公式サイト:住宅取得・リフォーム工事・耐震診断・耐震補強工事補助金交付制度(南さつま市)

南さつま市木造住宅耐震診断・耐震改修工事補助金

「南さつま市木造住宅耐震診断・耐震改修工事補助金」は、旧耐震基準で建てられた住宅(昭和56年5月31日以前)の耐震性能を向上させる工事に支給される補助金です。

予算制の補助金のため、申請額が上限に達した時点で締切となります。また申請は工事着工前に行う必要があるため、希望する場合は施工業者に相談してみてください。

◎ 南さつま市木造住宅耐震診断・耐震改修工事補助金の概要

対象者主な条件は以下です。
・地上3階建てまで旧耐震基準で建てられた住宅で、人が住んでいる
・市税の滞納がない
・市内業者が耐震診断・工事を行う
補助金額耐震診断費:費用の2/3まで(最大6万円)
耐震工事:費用の23/100まで(最大30万円)

祖父母や親族から受け継いだ古い住宅に住んでおり、この補助金を使って耐震性能を向上させたいという人は住宅の名義人に注意してください。もし「住んでいる人」と「家屋の名義人」が異なる場合、耐震診断と耐震改修工事の実施について名義人の同意が必要です。

公式サイト:住宅取得・リフォーム工事・耐震診断・耐震補強工事補助金交付制度(南さつま市)

南さつま市の子育て支援・助成事業

マイホームの取得と同じくらい、家計に影響を与えるのが「子育て」です。子ども1人を大学まで出すと1,000万円かかるともいわれる子育て、子どもが3人いれは3,000万円!まさに家が建つ金額です。

南さつま市は市民の経済的負担を軽減しようと、子育ての面でも支援をしています。南さつま市の子育て支援策を紹介します。

南さつまっ子誕生お祝金支給事業

「南さつまっ子誕生お祝金支援事業」は、南さつま市に新しく誕生した命を祝うべく設置されたお祝い金です。平成28年(2016年)から始まりました。

◎ 南さつまっ子誕生お祝金支給事業の概要

対象者以下の条件を満たす人が対象です。
・生まれた子が、出生日から南さつま市の住民記録台帳に記録されている
・子の養育者(親)、子どもの出生時点で南さつま市の住民記録台帳に記録されている
補助金額第1子・第2子:50,000円/人
第3子以降:100,000円/人

この補助金は、南さつま市役所窓口での申請が必要です。郵送やオンラインでの申請も受け付けています。

公式サイト:南さつまっ子誕生お祝金支給事業(南さつま市)

出産・子育て応援交付金事業

「出産・子育て応援交付金事業」は、安心して出産できる環境、そして充実した子育て環境を整えるために南さつま市が実施している支援です。この支援は、3つの柱に分かれます。

(1) 伴走型相談支援

母子健康手帳の交付から産後、乳児の子育て期までを通じて助産師・保健師が家庭の相談に乗ります。産後は訪問での相談スタイルをとっており、外出が困難な産後期に寄り添ったサポートが受けられます。

(2) こんにちは!赤ちゃん応援給付金

出産と子育てを応援する助成金を家庭に届けます。「南さつまっ子誕生お祝金支給事業」とは異なる事業のため、南さつま市民は2つの出産お祝い金を受け取ることになります。

給付金額は妊娠1回につき5万円で、「母子健康手帳交付時の面談を実施している」などの条件があります。

(3) 子育て応援金

何かとお金がかかる子育てを経済面から支援する応援金です。申請期限は、対象となる子どもが生後4か月を迎える日までです。出生届を出すときに、同時に申請するのがおすすめです。

給付金額は対象の子ども1人につき5万円、多胎の場合は人数分が乗じられます。

他の市町村で国の「子育て応援ギフト」を受け取っている人は対象外です。

公式サイト:出産・子育て応援交付金事業(南さつま市)

南さつま市での新築マイホームなら木のんホームにお任せください

南さつま市はのんびりとした空気感と、充実した子育て支援が魅力の町です。子育て世帯からも人気があり、家を建てて定住したいと考える人も大勢います。

ただし九州南部に位置することもあり、台風をはじめとする災害への対策は十分施さなければなりません。南さつま市に家を建てるなら、この地域の風土を知り尽くした地元の工務店に依頼するのがおすすめです。

「工務店で建てる家は、オシャレじゃないのでは」と思われますか?いいえ、木のんホームならアトリエ建築家と建てるおしゃれで機能的、かつ南さつま市にぴったりの住宅が叶います。

まずは木のんホームが定期的に開催している「賢い家づくり相談会」にお越しください。南さつま市で家を建てるコツや、補助金をはじめとするコスパの良い家づくりのポイントをお教えします。

まとめ

マイホームの取得は、一生に一度ともいわれる高額な買い物です。「失敗したくない」「できるだけお得に建てたい」と思うのは、自然な気持ちでしょう。

国や自治体が用意する補助金はさまざまな種類がありますが、こうしたお得な情報は「知る人ぞ知る」に留まっていることも多いものです。申請期限が過ぎてから、あるいは条件をたった1つ満たせずに悔しい思いをする前に、施工会社によく相談しましょう。

木のんホームは家を建てるだけでなく、お金の相談もお受けしています。補助金や住宅ローン、家計の最適化までどんな内容もお任せください。問題を一つずつ解決し、理想のマイホーム実現に向けて邁進していきましょう。

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この記事を書いた人

admin2021