鹿児島の住みやすさって、どう?移住前に知っておきたい鹿児島市のあれこれ

「鹿児島市って、暖かそう」「のんびり子育てできそう」などの理由で、鹿児島市への移住を検討中でしょうか。しかし反面、「桜島の噴火は心配いらないのかな」「台風は大丈夫かな」と、不安が付きまとう方も多いかもしれません。

そんな期待と不安を抱く方のために、この記事では鹿児島市の住みやすさを多角的に解説しました。懸念点をどのように解決すれば住みやすさが手に入るのか、家づくりのコツも紹介しています。

家族が安心して暮らせる場所を探すヒントとして、ご活用ください。

鹿児島市ってどんな場所?

鹿児島市は九州南部にあり、錦江湾(鹿児島湾)に面した豊かな土地です。桜島があまりにも有名ですが、島津家別邸や慈眼寺公園など観光名所も数多くあります。
また「日本一」との呼び声が高い黒毛和牛をはじめ、黒豚や黒さつま鶏など、グルメも楽しめます。

はじめに鹿児島市がどのような場所か、概要を解説します。

人口

鹿児島市には、約58万9千人が住んでいます(令和4年4月1日時点)。鹿児島県内でもっとも人口が多い市であり、人口第2位・鹿屋市(約10万人)の5倍以上です。

※ 参考:住民基本台帳人口と推計人口|鹿児島市

交通

鹿児島市には、九州新幹線の終着駅である「鹿児島中央駅」があります。九州新幹線を走る3つの列車「みずほ」「さくら」「つばめ」のすべてが停車するため、博多や新大阪方面へも好アクセスです。

また九州自動車道・指宿有料道路・南九州西回り自動車道も通っています。市内各所に高速道路や有料道路へのインターチェンジがあるため、車でのアクセスもしやすいです。

気候

鹿児島市は年間気温が18.9℃と、九州でもっとも温暖な場所です。年間の平均最高気温は22.8℃、反対に年間の平均最低気温は14.9℃です。

◎ 九州主要都市の平均気温比較

地域年間平均気温年間平均最高気温年間平均最低気温
鹿児島市18.9℃22.8℃14.9℃
福岡市17.2℃21.3℃13.0℃
長崎市17.5℃21.0℃13.9℃
佐賀市16.8℃21.4℃12.2℃
熊本市17.2℃22.0℃12.4℃
大分市16.6℃20.8℃12.4℃
宮崎市17.6℃22.0℃13.2℃
※ 参考:過去の地域平均気象データ|気象庁

鹿児島の気候で気になるのは「台風」かもしれません。鹿児島県は台風の上陸回数がこれまでに40回を越え、日本でもっとも台風が上陸する場所となっています。
鹿児島に住む場合は、自宅の台風対策(雨・風対策)を万全にしましょう。

住宅

鹿児島市は住宅取引も活発です。

新築住宅の人気も高く、新築戸建て物件の販売件数は900件以上と、お隣・宮崎県の約650件を大きく上回ります。

※ 参考:九州・沖縄の新築一戸建て|suumo

人気のエリアは、鹿児島中央駅周辺とその南側です。同地域は、地価も上昇傾向にあります。鹿児島市の土地平均価格は13万円/坪となっています(令和4年時点)。

※ 参考:鹿児島県鹿児島市|土地代データ

買い物

鹿児島市には大きなショッピングモールが2つ、開設されています。

1つ目は、お馴染みの「イオンモール」です。鹿児島市の海沿い・東開町に「イオンモール鹿児島」があります。商業面積は78,000㎡と、全国のイオンモールの中でも最大級の規模です。

イオンモールに次ぐ規模のショッピングモールは「アミュプラザ鹿児島」で、こちらはJR鹿児島中央駅から直結しています。

観光スポット

鹿児島は観光名所も数多くあります。代表的なスポットを紹介しましょう。

◎ 名勝 仙厳園

仙厳園は、1658年(万治元年)にこの地域を治めていた島津氏によって築かれた島津家別邸です。広さは1万5千坪、庭園として楽しめるほか、全国でも珍しい猫を祀った「猫神」や、ガス灯の実験に使われた鶴灯篭も必見。
仙巌園があるエリアは、「明治日本の産業革命遺産」として世界文化遺産にも登録されています。

◎ いおワールドかごしま水族館

桜島を臨むロケーションにある水族館です。点字数は500種3万点、九州でジンベエザメが見られる場所はここだけです。
定番のイルカショーのほか、ジンベエザメやゴマフアザラシ、デンキウナギの食事解説、ガイドツアーなどさまざまなショーが楽しめます。

◎ 霧島神宮

「南九州屈指のパワースポット」といわれる霧島神宮は、島津家第21代当主・島津吉貴によって建立・寄進されました。近くには霧島の七不思議や古宮址などもあります。

鹿児島市は住みやすい!魅力3つ

鹿児島市はすみやすさがバツグンに高い場所です。鹿児島市のおすすめポイントを、3つ解説します。

商業施設や公園、温泉が揃っている

鹿児島市内には、大型の商業施設から大規模な公園、動物園・水族館、温泉など、家族で楽しめるスポットが揃っています。
とはいえ、博多ほど人が多いわけでもないため、利便性とゆったり感を両立できる点が鹿児島のおすすめポイントです。

美酒・美食

鹿児島は黒毛和牛や芋焼酎など、美酒・美食の宝庫です。また鹿児島県はミナミマグロの漁獲量、ブリの養殖量でも日本一!何を食べても、何を飲んでも美味しいのが鹿児島です。 鹿児島市の中心部からほど近い「天文館」には、黒豚とんかつやかごしまラーメン、白熊などのご当地グルメを堪能できる飲食店が揃っています。

自然

鹿児島市は自然も豊かな場所です。市内中心部にある「城山」からは、錦江湾と桜島が望め、自然遊歩道が整備された「慈眼寺公園」には渓流が流れます。 「有村溶岩展望所」は、現在活動中の南岳の火口が近く、力強い桜島の様子を観察できます。全長1kmの溶岩遊歩道を散策しながら耳を澄ますと、鳴動や噴火に伴う爆発音が聞こえるかもしれません。

鹿児島市に住む前に!注意点

初めて鹿児島市に住む多くの人が気にするポイントは「桜島」「台風」の2つではないでしょうか。
鹿児島に引っ越す前に知っておきたい、桜島の火山灰対策・台風対策について解説します。

桜島の火山灰

「噴火」と聞くと大きなニュースのように感じるかもしれませんが、鹿児島市の人にとって桜島の噴火は日常茶飯事です。桜島は毎日のように噴火しており火山灰も身近なもののためです。

火山灰対策も習慣になっています。
「克灰袋」は火山灰を集めて捨てる専用の袋で、鹿児島市から配布されています。また天気予報の中に「降灰予報」があり、噴火したときに火山灰がどこに降るかがわかるようにもなっています。

ちなみに年間を通じてもっとも降灰が多い地域は、じつは鹿児島市側ではなく反対側の垂水市です。

引用:桜島広域火山防災マップ

台風

鹿児島に住む場合は、台風や豪雨対策も必須です。鹿児島県に台風が上陸する回数は増加傾向にあり、それに伴って豪雨災害も増えているからです。

台風に強い家をつくるコツは、次の3つを押さえることが重要です。

  • 「下から巻き上げる風」に耐えられる構造
  • 家を「下から引き抜こうとする力」にも耐える頑丈さ
  • 飛来物を防ぐ「外壁」と「開口部」の工夫

台風や災害に強い家づくりについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

災害に負けない!鹿児島で台風・豪雨・地震に強い家を建てるコツ

鹿児島市への移住支援は?

鹿児島市は、市外からの移住促進に力を入れています。移住に際しては補助金や助成など、さまざまな支援が受けられる場合があります。

鹿児島市の移住支援施策を5つ、紹介します。

安全安心住宅ストック支援事業

「安全安心住宅ストック支援事業」は、住宅の耐震診断、耐震改修工事及びリフォームにかかる費用の一部を助成する事業です。
また空き家を購入し、移住する方も対象となります。

中古住宅を購入し、鹿児島市に移住しようと考えている方は要チェックです。

引用:安全安心住宅ストック支援事業|鹿児島市

住宅の耐震基準は、1981年(昭和56年)に改正され、現在の基準となりました。築40年以上の住宅は、現在の耐震基準を満たした建て方になっていません。

入居前に、専門家による耐震診断を受け、必要なら耐震工事を行っておくと安心して住めます。

公式ホームページ:安全安心住宅ストック支援事業|鹿児島市

移住・就業等支援事業(移住支援金制度)

「移住・就業等支援事業(移住支援金制度)」は、東京圏から鹿児島への移住を支援する補助金です。

補助金を受ける条件は、以下のとおりです。

  • 移住直前の10年間のうち通算5年以上、かつ、移住直前に連続して1年以上、東京23区内に在住していた人
  • または、東京圏から23区内に通勤していた人
  • 鹿児島に移住し、中小企業等に就業、起業またはテレワークを行っている人

1もしくは2と、3を満たす必要があります。また「東京圏」とは、一都三県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)を指します。

補助金額は、単身者で60万円、2人以上の世帯の場合は100万円です。また18歳未満の子どもが一緒に移住する場合は、子ども1人につき最大30万円が加算されます。

詳しい条件などは、鹿児島市ホームページをご覧ください。

公式ホームページ:移住支援金制度|鹿児島県

クリエイティブ人材誘致事業補助金

映像・コンテンツ制作やデザイン、情報通信などに携わる方には「クリエイティブ人材誘致事業補助金」がおすすめです。

クリエイティブ職の人が鹿児島に移住した場合に、事業所改修費用や設備投資費用を助成します。

移住には何かとお金がかかります。住宅だけでなく、事務所開設費用なども補助してもらえると助かるという方も多いのではないでしょうか。

補助額は1件あたり最大10万円(補助対象経費金額の2分の1以内)です。鹿児島市による剪定を経て支給者が決定します。

公式ホームページ:クリエイティブ人材誘致事業補助金|鹿児島市
かごしまクリエイティブライフ|鹿児島市産業創出課

農家民宿

鹿児島市では「農家民宿」で農業体験もできます。農家民宿とは農家などが、旅館業法等にもとづき営業する簡単な宿泊施設で、鹿児島市内9件の農家が登録しています。

宿泊しながら、また日帰りでも「茶摘み」「野菜の収穫」「栗拾い」など、さまざまな農業体験が可能です。季節が合えば、田植えや稲刈りにも参加できます。

「鹿児島に移住し、農業にチャレンジしてみたい」と考える方におすすめです。移住前のお試しとしても活用してみてください。

参考:農家民宿|鹿児島のグリーンツーリズム

ウェルカムチケット

鹿児島市は、転入した人を対象に市内の18施設を無料で利用できる「ウェルカムチケット」を配布しています。転入届を提出したときにもらえるので、ぜひ活用してみましょう。

利用できる施設は平川動物公園や桜島マグマ温泉、鹿児島市立美術館などです。お子さんとのお出かけにも嬉しいサービスです。

参考:一般社団法人 移住・交流推進機構

鹿児島市は住みやすい?移住者の声

鹿児島の住みやすさを知るには、実際に移住した人の声を聞くのが一番です。SNSに投稿されたコメントから、鹿児島の住みやすさがわかるものを紹介します。

「のんびりできて海も近く、子育て環境には満足している。また開いてほしい」
https://twitter.com/373news_twit/status/1583303322521722880

「思っていた以上に自然が好きだった、自分の本質に気付けた」
https://twitter.com/busido1211/status/1582453749259243520

「鹿児島の魅力は、甘いお醤油と温泉!」
https://twitter.com/HeadsUpkokubu/status/1582611338639339520

まとめ

鹿児島は自然・グルメ・買い物・レジャーと、どこをとっても満喫できる、とても住みやすい場所です。子連れで楽しめる場所も多く、子育て世代にも移住をおすすめできます。

ただし、鹿児島で家を建てるなら災害に強い家であることは必須条件でしょう。台風や豪雨に耐えられる家を建ててこそ、家族と一緒に鹿児島を満喫しながら、安心して住み続けられます。

鹿児島で災害に強い家を建てるなら、木のんホームにご相談ください。鹿児島に密着して40年以上、鹿児島の風土を知り尽くした木のんホームなら、マイホームの理想と強さを両立した家づくりが実現します。

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この記事を書いた人

admin2021