家づくりの打ち合わせに疲れるのはなぜ?原因や楽しむコツを解説

ワクワクのマイホーム!のはずなのに…打ち合わせが続くにつれ、疲れを感じる人は少なくありません。しかし、家を建てるのに避けては通れないのが打ち合わせでもあります。

疲れがたまり、打ち合わせが近づくにつれて憂鬱に…、となっては、何のために家を建てるのかわからなくなってしまいます。

そもそも、なぜ家づくりの打ち合わせは疲れるのでしょう?原因や、打ち合わせを楽しめるコツを解説します。

最後まで読むと、きっと家づくりの打ち合わせが待ち遠しくなるはずです!

楽しいはずの家づくり。打ち合わせで疲れるのはなぜ?

家づくりの打ち合わせに疲れを感じる理由を、5つの観点から解説します。心当たりがあるかどうか、チェックしてみてください。

理由1.決めることが多すぎるから

家づくりをはじめた多くの人が驚くのが、「こんなに決めることがたくさんあるのか!」というものです。はじめのうちは楽しんで決められていた人も、回数を重ねるごとに疲れ、嫌になってしまうケースも少なくありません。

また家本体の打ち合わせに至るまでには、土地探しと契約、住宅ローン・資金計画、工務店・ハウスメーカー選びと多くの「決定」を経ています。すでにたくさんのことを決めてきたのに、まだこんなにあるのか!と先を見通して、疲労を感じる場合もあります。

理由2.専門用語、専門知識が必要になるから

家づくりでは、多くの専門用語や専門知識が登場します。

「巾木」「見切り材」「破風」「軒天」などは代表例でしょう。名前を聞いただけではどのようなものかイメージできず、毎回担当者に聞いて確認しなければなりません。

人は、知らない情報や新しい情報に大量に触れ続けると、ストレスを感じることがあるそうです。打ち合わせの度に新しい知識理解が必要になる家づくりは、疲れても当然なのかもしれません。

理由3.パートナーや家族との意見が対立するから

一生に一度の家づくり、家族全員の理想をすべて反映できればパーフェクトな家が完成しますが、現実はそうはいきません。間取りや敷地面積、予算などの兼ね合いで、誰かが・どこかを妥協しなければならないことの連続です。

「家族のうち、誰の・どの意見を優先させるか」を相談するうちに、対立関係になってしまうケースも良くあります。また話し合いと折衝の繰り返しに疲れを感じる人も多いでしょう。

希望を譲ることが多い人にとっては、「自分ばかりが我慢させられている」と不満を抱く結果にもなります。

理由4.常に予算を考慮しないといけないから

「こんな家だったらいいな」「こんな設備がほしいな」と考えるのは楽しい時間です。しかし、理想を実現するには「資金」の問題が立ちはだかります。

理想(ポジティブ要素)とお金(ネガティブ要素)を常に天秤にかけて考え続けなければならないことに、嫌気がさす人も大勢います。

また「できるだけ減額しつつ、理想をかなえたい」と考えるあまり、毎回の打ち合わせが「値引き交渉の場」と化してしまい、そんな自分に疲れると話す人もいます。

理由5.スケジュールが思うように進まないから

計画的に物事を進めたい人やスケジュールをきちんと決めたい人にとっても、家づくりは疲れやすいかもしれません。

家づくりはスケジュール通りにいかないことが日常茶飯事だからです。

そもそも打ち合わせが予定通りに行われないケースもありますし、天候や資材調達の影響で現場工事が遅れることもあります。通ると思って申請した住宅ローンが通らなかった、工事の途中で土地に問題があることがわかった…など、スケジュールを狂わせる要素を数え上げればきりがありません。

その都度打ち合わせが行われるため、「打ち合わせばかりしていて、ちっとも進まない」とイライラする人もいます。

家づくりの打ち合わせでとくに疲れるのはここ!

数多く行われる打ち合わせの中でも、多くの人がとくに疲れを感じるのは以下の5つの項目です。

それぞれが疲れる理由を、対策も含めて解説します。

間取り

間取りは一度決めると、簡単には変更できません。一生に一度の家づくり、完璧な間取りを目指そうと意気込むと、迷子になり疲れ果ててしまいます。

近年はSNSやインターネットで、自宅の間取りを公開する人も増えてきました。添えられた「この間取りで良かった点」を読めば『うちも真似したい!』と思いますし、「間取りの後悔ポイント」をみれば採用したかった気持ちに迷いも生じるでしょう。

また複数の工務店・ハウスメーカーに間取りを依頼した場合、提案された間取りを見て「結局、どれが良いかわからない」と苛立ちを覚える人もいるかもしれません。

★ Tips!

間取りは家族の生活シーンや一人ひとりの癖を思い浮かべ、もっとも暮らしやすいと思われるものを採用しましょう。 他人の家でよかった間取りが、かならずしも自分の家に合うとは限りません。

クロス

住宅でもっともよく使われる「白い壁紙(クロス)」。しかし「白いクロス」といっても膨大な種類があります。

いろいろ決めるのに疲れて「白いクロスでお願いします」と頼んだら、「どの白にしますか?」と数百種類のカタログを見せられた、という笑い話もあるほどです。

さらにいま人気の「アクセントクロス(壁の一面だけ別のクロスを貼る手法)」に仕様と思うと、アクセントクロスの沼にはまります。

また色以外にも、機能や質感、素材、模様・デザインなども決めなければなりません。

そもそもたくさんの種類があるんだ!という前提にたち、選ぶ心構えを持っておくと疲れを軽減できます。

設備

住宅には、さまざまな設備が付帯します。設備には工務店・ハウスメーカーの標準仕様(あらかじめ決められているもの)もあれば、希望の設備をオプションとしてつけられる場合もあります。

設備と言っても、冷暖房や給湯、換気システムなど基本的なものから、最新設備や話題の設備といった付加価値を高めるものまでさまざまです。

もちろん、メーカーも設備ごとに複数のなかから選ばなければなりません。

設備は暮らしの質に直結するため、できればこだわって選びたいところです。ただ、もし打ち合わせに疲れてできるだけシンプルにしたいと思ったときは、以下の決め方を参考にしてみてください。

★ Tips!住宅設備はこう決めると失敗が少ない
  • 定番か、最新か?→ 定番がおすすめ。
    多くの使用実績から、使いやすいように改良されているから。
  • 安いものか、高いものか→ 安いものがおすすめ。
    設備1つ数十~数百万円。高いものを選ぶとあっという間に予算オーバー。
  • 手入れが簡単か、面倒か→ 簡単な方がおすすめ。
    設備は毎日使うもの、お手入れが面倒だと結局手が回らなくなり故障リスクにつながる。

性能

断熱・気密、耐震性など、住宅の性能にも迷う人が多いかもしれません。住宅の性能は実際に住み、1年ほど経過してみないと良し悪しが判断できないためです。

悩みやすい住宅性能は、次の2点です。

◎断熱性・気密性

窓の形状や大きさ、間取りの影響も受けるため、どこで折り合いをつけるか悩みやすいポイントです。 窓が大きければ大きいほど、また多いほど断熱性・気密性は落ちるためです。

「できるだけ高断熱・高気密の家にしたいが、大きな窓が欲しい」「希望の窓は気密性が低いと言われ、迷っている」など、性能と間取りの関係で悩む場合もあります。

◎ 耐震等級

耐震等級は1~3があり、3が最高等級です。3が標準仕様ではない工務店で耐震等級3を取得するには費用がかかるため、予算との兼ね合いで迷うかもしれません。

一生に一度の家づくり!打ち合わせをストレスなく楽しむコツ

どんなに疲れても、打ち合わせを進めないと家は建ちません。せっかくなら、打ち合わせを最大限に楽しめるようにマインドチェンジしてみましょう。

打ち合わせのストレスを軽減するコツを、5つ解説します。

興味をもつ

家づくりに、ぜひ興味を持ってみてください。

家づくりには、家づくりをしない限り知り得なかった新しい知識がたくさんあります。「いま決めようとしているパーツの役割は何か」「いま、家づくり全体の何合目あたりまできているのか」など、積極的に担当者に聞いてみてください。

工務店やハウスメーカーの担当者には、「家づくりが好きで仕方ない」人が大勢います。質問すれば、きっと喜んで教えてくれるはずです。話がはずみ、思いがけないアイディアや提案が浮かび、大満足以上の家が完成するかもしれません。

プロに積極的に相談する

「こうしたいな」「こんなことできるかな」という希望があったら、積極的に相談してみましょう。予算や仕様などの制約があり実現が難しいものを除き、多くは前向きに考えてもらえるはずです。

自分が提案したアイディアが実現するのは、嬉しいものです。「次はこんなアイディアを提案してみよう」「SNSで見たこれがいいなと思ったんだ」と、次から次へとやりたいことが浮かんでくると、どんどん楽しくなってくるはずです。

家づくりへの主体性も増し、打ち合わせも苦にならなくなります。

理想ではなく「現実的な住みやすさ」を優先する

家づくりでは、つい理想を追いがちです。しかし、理想を追ってばかりいると「予算が…」「面積が…」と、実現できない壁にぶつかり続けてしまいます。理想を伝えてもつたえても実現できなければ、せっかくの打ち合わせもつまらない時間になってしまうでしょう。

土地と予算の制約があることを踏まえ、「理想はほどほどに・現実的な住みやすさを優先して」打ち合わせに臨んでみてください。等身大の家づくりを目指すと、「ここは標準仕様で良いかな」という箇所が増え、打ち合わせすべき要素も減らせます。

家族の20年後、30年後もイメージする

家づくりは「いまの家族が住みやすいこと」に加えて、「20年、30年経っても住みやすいこと」が大切です。

打ち合わせの中では家族の20年後、30年後に思いを馳せて、ずっと住み続けられる家を考えるようにしましょう。

いまは小さいお子さんも、いずれ大きく成長し、次はお子さんが家を建てるタイミングになっているかもしれません。若く元気なご夫婦もともに歩む時間が長くなり、いつしか家でゆっくり過ごす時間が大切になっているかもしれません。

自分たちの将来をイメージし、家に重ね合わせて感慨に浸れるのも、家づくりの打ち合わせの醍醐味です。

議事録をつける

家づくりの打ち合わせでは、かならず議事録をつけましょう。

大げさなものでなくても構いません。ノートに日付と、「今日話したこと」「決まったこと」をメモしていくだけで十分です。

議事録は、家づくりで起こりやすい「言った/言わない」のストレスを避けるのが目的です。希望と異なる工事が行われていたときに、記録があれば責任の所在が明確になります。

打ち合わせや建築現場の写真を貼ったり、SNSで見た「真似したいアイディア」をメモしたりと、自分なりの使い方を工夫してみてください。

鹿児島で高機能かつカッコいい住宅を建てるなら木のんホームへ

家づくりの打ち合わせが疲れる隠れた原因に、「担当者との相性が合わない」というものがあります。「担当者が乗り気ではない」「言わない限り何も提案してくれない」といった不満は、打ち合わせの疲労感を増大させるでしょう。

希望を一つひとつ形にしていく打ち合わせは、家づくりの醍醐味の1つです。せっかくの打ち合わせを最大限楽しむために、「建築家」と家をつくってみませんか。

鹿児島で40年以上にわたって注文住宅をつくりつづけている木のんホームは、建築家とカッコよくて高性能な家を建てられる工務店です。どんな希望も、家づくりのプロである建築家がオリジナルのアイディアで形にします。

まずは定期的に開催している「賢い家づくり勉強会」にお越しください。後悔しない家づくりのコツや、建築家と建てる家の特徴をあますことなくお伝えします。

まとめ

家づくりは、決めなければならないことが多岐にわたり、打ち合わせ回数も2回や3回では収まりません。しかし、どれも理想のマイホームを建てるためには必要なプロセスです。

家づくりが一生に一度なら、打ち合わせも一生に一度。またとない機会だととらえ、楽しんでしまいましょう。

家づくりや素材、建材に興味を持つだけでも打ち合わせのストレスは軽くなります。担当者とのおしゃべりや家づくりアイディアのお披露目、家族の将来を描く時間など、打ち合わせならではの楽しみをつくるのも良い方法です。

この記事を書いた人

admin2021