「平屋は暮らしやすい」ってホント?メリット・デメリットや快適に住むコツも紹介

近ごろ、平屋の人気が高まっています。「暮らしやすい」「おしゃれ」「新鮮」などの理由で平屋を選ぶ方も多く、Instagram(インスタグラム)でも素敵な平屋の投稿を数多く見つけられます。

しかし、いざ家を建てるとなると「平屋か、2階建てか」と悩む方も多いのではないでしょうか。平屋にするか、2階建てにするかによって、必要な土地面積も予算も、間取りも、そして完成後のライフスタイルも変わるからです。

今回は「平屋は本当に暮らしやすい?」という切り口で、いま人気の平屋のメリット・デメリットや、より暮らしやすい平屋ライフのコツを解説します。

平屋が気になっている方、ぜひ最後までチェックしてみてください。

いま、平屋人気が上昇中!

ひと昔前は、「平屋=シニアの住まい」というイメージもありましたが、近年は子育て世代など若い方からが平屋を選択するケースも増えています。

Instagramのハッシュタグ数からも、平屋が人気だとわかります。

◎ Instagram ハッシュタグ数
#平屋 69万件
#平屋間取り 2.2万件
#新築一戸建て 122.3万件
#戸建て 36.4万件
#二階建て 4.2万件
#2階建て 3.7万件

※ 2022年6月15日時点

「#平屋」と一緒に、「#モダン」「#おしゃれ」「#かっこいい」「#シンプル」といったハッシュタグが付けられた投稿も多く見られます。

いまや平屋は、家を建てる人全体に人気のスタイルなのです。

平屋暮らしのメリット

「平屋は暮らしやすい」といわれます。本当にそうでしょうか?平屋暮らしのメリットを7つ解説します。

1.家事がしやすい

家事動線がスムーズな点は、平屋のメリットとして挙げる方が多いポイントです。生活のすべてがワンフロアで完結するため、移動の負担が少なくて済むからです。

重い洗濯物を持って、何度も2階のベランダまで往復する必要はありません。階段がないので、階段掃除も不要ですし、室内の段差をなくしておけば、ロボット掃除機が家中をきれいにしてくれます。

毎日の家事を少しでも楽にしたい方に、平屋はとてもおすすめです。

2. 家族が顔を合わせやすい

家族が顔を合わせやすいのも、平屋のメリットです。平屋はLDKを中心とした回遊型の間取りを作りやすいので、リビングに家族が集まる頻度も自然と増えるからです。

子ども部屋が2階だと、自室にいるお子さんの様子が把握できず心配、という声も聞かれますが、平屋はそんな心配もありません。家族全員が同じフロアで生活しているため、お互いの気配を常に感じられます。年頃のお子さんがいるご家庭にも、平屋はおすすめです。

3. 災害に強い

建物の高さが低い平屋は、2階建てより地震の揺れに強いというメリットもあります。長方形や正方形といったシンプルな間取りが多いので、耐震構造が作りやすいのです。
さらに「台風に強い」点も見逃せません。建物が低く、基礎構造の上に乗る重量物が屋根だけという平屋は、台風特有の下から吹き上げる風にも強いといわれています。

地震にも台風にも備えが必要な鹿児島県にこそ、平屋住宅がおすすめです。

4. メンテナンス費用が安い

メンテナンスにかかる費用が抑えられるというメリットもあります。平屋の建物は1階部分だけなので、外壁や屋根の点検・修理の際に大がかりな足場を組む必要がないからです。足場が不要なので、メンテナンスがスピーディーに済む点もメリットです。

近年は異常気象が当たり前になり、予想もしていなかったメンテナンス費用がかかるケースもあります。長く住むマイホームだからこそ、必要なメンテナンス費用が抑えられる平屋を検討しても良いでしょう。

5. 天井を高くでき、開放感が得やすい

平屋は2階がないため、天井の高さやデザインも自由に決められます。一般的な天井高は220cm~240cmほどですが、平屋では250cm~270cmの高さも珍しくありません。天井が高いと開放感が得られ、広く感じられる点がメリットです。

またリビングの上を人気の「勾配天井(傾斜をつけた天井)」にできるのも、平屋ならではです。勾配天井にすると空間にデザイン性が生まれ、おしゃれな雰囲気が生まれます。

6. バリアフリーにも対応しやすい

ワンフロアで生活できる平屋は、バリアフリー対応がしやすい点もメリットです。室内をフラットにすれば車いすでも移動しやすく、つまずく心配もありません。高齢のご家族がいる場合や、ご自身の老後を考えたときにも安心です。

7. 家族構成の変化に対応しやすい

「子どもが独立し、2階が空き部屋になってしまった」とは、子育てを終えたご夫婦からよくお聞きする悩みです。2階建ては独立した居室を2階に設けることが多いため、家族構成の変化によって余り部屋が出やすいのです。

一方、平屋は家族構成の変化に対応しやすいというメリットがあります。部屋同士をゆるく仕切る作りでも違和感がないため、子ども部屋から趣味の部屋へ、あるいは仕切りを外して広いワンフロアにと、ライフステージに合わせて柔軟に対応可能です。

平屋が子育て世代から支持されている理由には、将来にわたって暮らしやすいというメリットもあるからなのです。

平屋のデメリット

魅力が詰まった平屋暮らしですが、気を付けないといけない点もあります。平屋のデメリットともいえる、注意点を5つ解説します。

1. 水害には注意が必要

平屋でもっとも注意すべき災害は「水害」です。2階部分がないため、万一浸水になったときに逃げ場がありません。天井を高くしていると、梁や屋根に逃げるのも大変でしょう。

土地を契約する前に、かならずハザードマップで水害リスクを確認しましょう。少しでも水害の心配がある場所に平屋を建てるのはおすすめできません。

2. プライバシーの面や防犯面が不安

平屋はすべての窓が1階にあるため、道路や隣家からの視線が気になる、プライバシーが心配といったデメリットを感じるかもしれません。とくに寝室や浴室、洗面所は気になるポイントです。

すべての窓が足場なしでアクセスできる平屋は、空き巣にも狙われやすいといわれています。住人に見つかっても逃げやすい点も、空き巣に好まれる要因のようです。

平屋のセキュリティや防犯対策は大切な課題です。次の章で具体的な方法をまとめました。あわせてチェックしてみてください。

3. 広い敷地が必要

同じ床面積の住宅を建てたいとき、平屋の方が2階建て住宅より広い土地が必要になります。土地の面積が大きくなると、固定資産税が高くなるというデメリットもついてきます。

また、土地の「建ぺい率」規定も押さえておかなければなりません。建ぺい率とは、その土地に建てられる住宅の最大面積を定めるものです。たとえば、建ぺい率50%の土地なら、土地全体の半分までしか建物を建てられないということです。

平屋で広く暮らすには、間取りで工夫するのがコツです。建築家に相談すると、工務店やハウスメーカーにはないアイディアを提案してもらえます。
木のんホームは「建築家とつくる家」をコンセプトにした住宅会社です。お気軽にご相談ください。

4. 採光や風通しには一工夫が必要

平屋は、間取り中央部にある部屋の日当たりや風通しが悪くなりやすいというデメリットがあります。部屋数の多い間取りによくあるお悩みで、外部に接する部屋と、外部に接しない内側の部屋ができてしまうのが原因です。

家全体の風通しや日当たりを考慮し、天窓で採光を確保するといった工夫が必要になります。また家の形をL字型やコの字型にすると、全ての部屋を外向きにできます。

5. 屋根からの熱で暑くなりやすい

平屋は横に広がる構造上、2階建て住宅より屋根面積が広くなります。広い屋根に当たる太陽光が居住スペースの温度を上げるため、暑く感じやすいといわれています。また2階建て住宅に囲まれていると風通しが悪くなり、さらに温度が上昇します。

平屋の暑さ対策には、断熱性能の高い素材を使うことがおすすめです。壁はもちろんのこと、屋根材や窓にも断熱素材を検討してみましょう。また室内に入る太陽光を遮ってくれる庇(ひさし)や、シェード、すだれなどを取り入れるのも効果的です。

暮らしやすい平屋にするコツ

平屋暮らしには、2階建て暮らしにはない良さがあります。家事動線がスムーズなことや、開放的な空間が得やすいこと、家中を子どもが走り回れることなどは、子育て世代にとっても魅力的なポイントでしょう。
ここからは、平屋をもっとくらしやすくするために、押さえておきたいコツを解説します。

  • 土地選び
  • 防犯・セキュリティー対策
  • 間取り
  • 住環境
  • 太陽光発電

以上の5つについてまとめました。ワンランク上の平屋暮らしを目指す方は、ぜひチェックしてみてください。

土地選び

平屋を建てる土地は、ある程度の広さが必要です。必要な土地の広さは「建ぺい率」によって決まりますから、まず「建物の面積」から決めましょう。

木のんホームで手がける平屋は、建物面積20~30坪ほどが標準です。実際の建物は、「施工事例」からご覧ください。
30坪の住宅を、建ぺい率50%の土地に建てたいときは、60坪(約198平方メートル)の土地が必要だとわかります。建物面積と建ぺい率を考慮し、土地を探しましょう。

また周辺の建物状況もチェックします。平屋は、周りを高い建物に囲まれると風通しが悪くなるからです。ハザードマップも忘れずに確認します。

防犯・セキュリティー対策

平屋暮らしでは、防犯・セキュリティー対策をしっかり施すことが大切です。安心して暮らせるために、以下を参考にしてください。

◎プライバシーを守るために

  • 人の目線の高さに生垣や塀を設置する
  • 中庭を設置し、内向きの間取り構造にする
  • 窓を曇りガラスにする
  • 庇を深く作る
  • 腰窓は人の目線より高い位置に作る

◎防犯対策のために

  • 人が歩くと音がする砂利を敷く
  • センサーライトを付ける
  • 全面二重サッシにする
  • 防犯ガラスにする
  • 防犯フィルムを貼る
  • 面格子を設置する
  • 補助錠をつける
  • ホームセキュリティシステムを導入する

空き巣は「侵入に時間がかかるとあきらめる」と言われています。侵入できる場所をできるだけ減らし、万一狙われても時間がかかるよう対策しましょう。

間取り

平屋の間取りには、大きく4つの種類があります。ライフスタイルや家族構成に合わせて、どれが良さそうか考えてみてください。

  • 型:長方形の間取り。構造的に大きな空間が作りやすい。
  • L型:縦と横のエリアがある間取り。生活空間をゾーンで分けやすい。
  • コ型:中央に中庭を配置した間取り。プライバシーを確保しやすい。
  • ロ型:壁で中庭を囲んだ間取り。すべての部屋に自然光が届きやすい。

平屋は開放的な間取りを作りやすい反面、家族一人ひとりのプライベートエリアを確保しにくいという点には配慮が必要です。夫婦の寝室と子ども部屋を間取りの両端にするなど、お互いに程よい距離が確保できる間取りを考えましょう。

また居住空間の確保を優先した結果、収納不足にならないよう、隙間を活用して収納スペースを作っておきましょう。家事動線も考慮した収納スペースができれば、もっと暮らしやすくなりますよ。

住環境

住環境は、家族構成によって優先度が変化します。家族が一番大切にしたい要素は何かを話し合い、優先順位を決めましょう。

どのご家庭にも共通するチェックポイントは、次のとおりです。

  • 安全:地盤の固さは十分か?災害の危険はないか?
  • 治安:事件や事故が頻発していないか?
  • 日照・自然環境:日当たりや風通しはどうか?
  • 交通:交通量は多いか?交通手段は整っているか?
  • 生活:買い物や通院の利便性は良さそうか?

子育て世代であれば、さらに「学校」問題も出てきます。希望する土地がどの学校の学区か、学校までの距離はどの程度かも確認しましょう。小学校だけではなく、中学・高校まで長い目で考えることが大切です。

太陽光発電

屋根の面積が大きな平屋は、太陽光発電の設置もおすすめです。広いリビングの空調にはかなりの電力が必要ですが、太陽光パネルがあれば光熱費がまかなえます。

ただし、設置の際は太陽光パネルと隣家との角度に注意しましょう。太陽光パネルの反射光は「光害」としてトラブルの原因にもなります。とくに平屋の太陽光パネルは高さが低いため、隣家の室内に反射光が差し込むことも考えられます。設置前に業者に十分に相談するようにしましょう。

木のんホームは「強く、住みやすく、かっこいい家」を実現します

木のんホームは鹿児島市と枕崎市に拠点を持つ、地元密着の建築会社です。建築用木材卸業として創業した歴史を持ち、木をふんだんに用いた「安らげる住宅」をつくりつづけてきました。

設計は専任の建築家が担当、お客様のライフスタイルを徹底的に考えつくし、強く住みやすく、そしてかっこいい家をご提案します。

建築家設計だから「こういう暮らしがしたい!」が叶います

木のんホームは全国から選りすぐられた建築士が、設計を担当します。

彼らはただ図面を描くだけではありません。
お客様の希望にじっくりと耳を傾け、理想のライフスタイルを知ることを何より大切にしています。

打ち合わせを重ねる中で、お客様がまだことばに出来ていない「こうだったらいいな」を形にしお見せすることも大得意!
「そうそう、こういう暮らしがしたかったんです!」と、お客様が驚き目を輝かせる瞬間もしばしば見られます。

「既成」という概念は、私たちにはありません。
「標準仕様」ということばもありません。

あなたのこだわりを、私たちが実現します。お住まいへの希望を、一度トコトンお聞かせください。

鹿児島密着45年!風土や地盤を熟知

木のんホームは鹿児島で創業し、間もなく45年を迎える会社です。ずっと地元で、一軒一軒の家づくりに心を込めてきました。

私たちがこだわるのは「住みやすく、おしゃれな家づくり」だけではありません。
家が「強いこと」も大切に思っています。

ご存知の通り、鹿児島は台風をはじめとした天災が多い土地です。また標高の低い山地が多いという土地柄や、シラス火山灰に覆われた土地という特性もあります。

家を建てる際は、こうした鹿児島特有の条件にも対応していかないといけません。

私たちは鹿児島で注文住宅を作り続け、鹿児島の気候風土や地盤にどこよりも詳しくなったと自負しています。
どんな家が鹿児島の災害に強いか、どんな家が鹿児島で暮らしやすいか、すべて知っています。

あなたが鹿児島で初めて家を建てるなら、ぜひ一度私たちにご相談ください。
他社で建てることになったとしてもかならず役に立つ、「鹿児島で強い家を作るポイント」をお伝えします。

土地探しからお金の話まで!家づくりのすべてに対応

一生に何度もあるわけではないのが、家づくり。
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まとめ

「平屋で一度暮らすと、2階建て住宅には戻れない」という方もいるほど、人気のある平屋。魅力は暮らしやすさにあります。
家事がしやすく、家全体・家族全体に目が届きやすい。メンテナンス費用も抑えられ、何より開放感もある。
「平屋に越してから、子どもが家中を自由に走り回る姿が嬉しい」というご家族もいました。

セキュリティ面や暑さ対策、水害への備えをしておけば、子育て中からシニアまで、ずっと快適に住み続けられるのが平屋です。

シンプルで暮らしやすく、そしておしゃれ。そんな理想の平屋作りは、ぜひ私たち木のんホームにご相談ください。

この記事を書いた人

admin2021